Profile

佐藤寛子 Hiroko Sato

Author:佐藤寛子 Hiroko Sato
ハワイ在住。パプアニューギニアの西ニューブリテン島の言語を研究中
好きなこと:自然の中にいること。探検。

Latest journals

Latest comments

Latest trackbacks

Monthly archive

Category

Search form

Display RSS link.

Link

Friend request form

パプアニューギニアでの仕事風景 (Fieldwork in PNG)

最近、ずっとペルーのことやハワイのことを書いていますが、パプアニューギニアにいるときはちゃんと仕事しているんですよほぼ週7日で働いていますと言っても、現地の人(コンサルタント)との仕事は週6日月曜日から土曜日で、日曜日は1週間分の総まとめまたを個人でしたり、違う言語の収集を違う人としたりしています。さすがに週7日、ベベリのコンサルタントと仕事するの悪いしねでもね、コンサルタントは日曜日もいいよって言ってくれるので、帰国する2、3週間前からは週7日で働きますパプアニューギニアにいると、意外に働き者の私?!

こちらとっても貴重な写真。16年間で唯一持っている3枚の写真。前にJICAボランティアの人がきてくれた際に写真を取ってくれました

仕事をしているという証拠の写真はこちら(右の方は、JICAのボランティアの方です)
IMGP5591 copy

IMGP5527 copy

IMGP5681 copy

ね、仕事しているでしょ!でも、普段はこんなに綺麗な(?)雰囲気じゃないです。これは、写真用にちょっと果物など置いてみましたが、普段はもっと乱雑だし、みんなであちこちのところに座っています

日本ブログ村に参加しました。
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

伝統文化継承

クスコで伝統音楽に合わせて踊っている子供達のグループに遭遇
IMG_1785 copy

私は、言語や文化の継承に興味がありそれを仕事にしているのに、こういうものにはとても興味があります。このような原住民の伝統文化が消滅しつつある中、やはり、言語も文化も小さい時から親しみ、学ぶのはとても大切なことだと思います。ここで、ペルーからそれてちょっとパプアニューギニア話に(久しぶり

現在仕事をしているベベリの人たちは(ベベリ情報はこちらからベベリの人たち)、残念ながらベベリ独自の言語文化をほとんど失ってしまいました。つまり、次の世代には継承されておらず、現在50代60代の人たちが最後の世代になると思いますこれって病気と似ているので、気が付いた時にはかなり手遅れなんですなので、ここからどれくらい少しでも長く持つかが大切

多くのユニークなベベリの文化の中でも、ひときわ私が興味を持っているのは、ネンブルという文化ですこれ、説明すると長くなるので、短く言うと、亡くなった村のチーフの骨を掘り起こし、男性の家に飾ると言う儀式もちろん、この儀式はもうされていないです。そして、この儀式で踊られるのがネンブル用の歌と踊り。それを知っているのが、村のおばあちゃんなんです。このおばあちゃんが唯一知っている、いわゆる最後の生き証人この事実を知ってから、私は村の人に、せめて踊りと歌は残すように伝えていたんです。そして、今回、なっなんと

3月にパプアニューギニアに行ってきましたもちろん、ベベリの研究で。ベベリの人たちには、私の来村を伝えていました。そして、なんと私を驚かせる作戦を決行したのですおそらく60年は踊られなかったネンブルを村人たちがおばあちゃんに教えてもらい、密かに練習そして、私が来村する時にネンブルでで迎えると言うもの。もちろん、私は行くまで知りませんでした(と言うことにしているんだけれど、実は前日にスパイ?から聞いていたの笑)。

村にいく当日、前もってまずは「今から行くよ」コールをし、山を登り久しぶりのベベリの村へと、そこで遠くからパプアニューギニアのクンドゥーと言うドラムが聞こえるそして、村の中心に到着すると、伝統儀式用の衣装(つまり葉っぱで体に飾り付け)した人たちが出てきました。そして、その人たちに連れられて、男の家(メンズハウス)に連れられ、私も葉っぱの飾り付けをしてもらいました。
20447257_10154895444212399_218136246_o.jpg

鼻にはイノシシの牙
20250933_10154895444207399_1481793354_o.jpg

そして、みんなでネンブルを踊り
Bebeli.png

お土産のタロイモと床に引くマットをもらい
20446297_10154895444317399_81157190_o.jpg

集合写真
20446320_10154895444347399_897353588_o.jpg

もう一枚。
20446504_10154895444407399_1901371339_o.jpg

何故、私を驚かせようとしたか、何故、ネンブルを練習し踊ったか。それはね、私が言うのも恥ずかしいんですが。。。私の研究へのお礼だったとのことです部外者の私が、自分たちの言語や文化を心配して、記録しているのに自分たちは何もしていない。とっても恥ずかしい。と思ったみたいで、お礼のため、そして、今まで忘れ去られて、私がずっと気にしていたネンブルを復活させようとみんなで話し合ったんだってもちろん、私はそんなお礼なんて期待してもいないし、思っていないのに。こちらの方こそ、仲間に入れてもらえて感謝でいっぱいなのにでも、彼らの思いを見て感じた時に、本当にやっていてよかったと思いました。一人でも多くの人が、後世に自分の文化や言語を残そうとしてくれるだけで、本望です。ありがとうございます。

日本ブログ村に参加しました。
にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

ベベリの人たち

ご無沙汰していたブログに帰ってきました。これからちょこちょことまた書いていこうと思います。復帰第一弾!!

今日は、2014年の9月から始めた新たな研究を紹介したいと思います。

今まで研究していた、コーヴェから離れて、新たにベベリという言語を研究し始めました。ベベリも西ニューブリテン島で話されている言語なので、今でも西ニューブリテン島のキンベの町には出没していますむしろ、かなりの出没率!というのも、ベベリはキンベのすぐ近くで話されている言語で、彼らの村はキンベのすぐそばなのです。うーーん、2−3キロの距離?!?!

しかし、昔々はというと、ニューブリテン島の南に住んでいたんですよまー何年いや、何百年または1000年ほど前の話ですが。。。そこから山を越え山を越え山を越え山を越え越え越え越え越えーーーーって北に来て、そのまま北側の山の麓に住んでいたんです。が、今から50年ほど前に海の近くに移ってきました(だいぶ省略しての話ですが)。

ふーーんと思うかもしれませんが、これってすんごいんですよ。よくぞあんなに遠いところから来たって感じ。

彼らは、キンベの町近くに住んでいるということで、すでに現代社会にまみれていますが、でも山に住んでいたということは忘れずそして誇りに思っています海の民族コーヴェと山の民族ベベリは生活も文化も性格も全てが違うんですよ。その話は追い追い。

After I completed (??) my work on Kove, I have begun to work on Bebeli since 2014. It is also spoken in the West New Britain region (WNB). Yes, WNB is my hometown While Bebeli people live on the north coast of WNB, they originally came from the south coast. No impressive for you?!?! You are wrong They crossed a mountain after a mountain after a mountain after a mountain.....more than 10, 15 or more mountains, possibly 500 years ago or 1000 years ago. In addition, they used to live in a mountain until 50 years agoThey are proud of "a mountain tribe".

あっちの方から来たんだよと指差すベベリの人。
IMG_1974 copy

ズームアップした山々の写真。この山を10個以上越えたさらに先から来たんです
IMG_0687 copy



Read more »

なぜコーヴェ語?(Why Kove?)

私が2001年から研究している言語は、コーヴェ語といいます。オーストロネシア語族に属し、西ニューブリテン州の北西部(キンベのさらに西)で話されています。

なぜ、コーヴェ語?とよく聞かれます今日は、コーヴェ語との出会いです大学生の頃、私はパプアニューギニアの共通語の1つトクピシン語に興味がありました。研究するにあたって、日本在住のパプアニューギニア人3人に出会いました(ニューギニア航空がそのうちの1人を紹介してくれたのです

さて、「パプアニューギニアの生活を見たい!」と言った私に3人は「自分の村に来たらいいよ」と快く言ってくれました一人は首都付近の地域、もう一人山の地域(パプア語話者)、そしてもう一人は海の地域(オーストロネシア語話者)でした。3択です村が見たかったので、首都付近は却下。山か海か。「あのー、私、蛇が大の大の大の苦手なんですが。。。」そこへ、海の地域出身の人が「ボクの村には蛇はいないよ」「なっ、何ですって!!蛇がいない」即決です。海の地域に行くことにしました。そう、そこが、コーヴェ語の地域、そして、その人こそ、私のダディーですそして、ダディーは私がパプアニューギニアに行くことを、キンベの家族に伝えてくれて、キンベの家族が村の人たちに伝えてくれましたそして、私は飛び立ちました今から、ちょうど、11年前の10月でしたなつかしい。。。

後日談:村には蛇はいませんが、内陸部に行けば、います。そして、キンベの町にもいます。しかし、馴れません

I am often asked why I chose Kove. I met three guys from PNG in Japan for my research when I was a collage student. (1) near Capital (2) highland (3) coast area. Well, the decision was on whether there were snakes or not because I never get along with snakesThe guy from the coast area said that there were no snakes in his village, so of course, I chose it. It was Kove. And it was was my daddy My first visit was October 2012. Yes, it was exactly 11 years ago.

p.s. At the end, it didn't matter whether there were snakes or not because there are thousands of in gardens and jungles as well as Kimbe I still don't get along with them

いくつの言葉?(How many languages are spoken?)

世界には、いくつの言語が話されているか知っていますか?そして、パプアニューギニアではいくつの言語が話されているか知っていますか?世界には約6900の言語が話されています(6000−7000語)そして、そのうちの800以上の言語が話されていると言われています(一説には850以上)パプアニューギニアは、話されている言語数が世界で一番多い国なんですこれらは、方言ではなく、個々の言語です隣の村に行けば、全く違う言葉が話されているんです言語が違うということは、生活習慣も文化も違います。それでも、みな、パプアニューギニア人というアイデンティティーを持ち、仲良く暮らしています

さて、この言語たちには、ながーい歴史があります今から、5万年前、最初の原住民が定着しました。彼らの話していた言語はパプア諸語(または、非オーストロネシア語)と呼ばれ、現在話されている、パプアニューギニアの大半の言葉は、このパプア諸語です。その後、今から3400年ほど前(紀元前1400年頃)、インドネシアよりカヌーに乗ってオーストロネシア諸語を話す人たちがやってきました。彼らの一部はパプアニューギニアに定住し、また一部は、その後、ソロモン諸島を通りミクロネシアへ、また、一部はフィジーを通り、ポリネシアへカヌーで航海しました。この先祖たち、実は、台湾から来ているんです台湾から、フィリピンへマレーシアへインドネシアへパプアニューギニア、そして、他のメラネシア、ミクロネシア、ポリネシアへ渡りましたすごい航海術ですよねそして、つまりは、台湾の原住民語、パプアニューギニアの一部の言語、ミクロネシアの言葉、ハワイ語を含むポリネシアの言葉は同系統ということになります。

さて、パプアニューギニアのパプア諸語を話す人たちは、主に、山の地域(ハイランド)に住んでいます。そして、オーストロネシア諸語を話す人たちは、沿岸地域に住んでいます。彼らは全く系統の違う人たちなんですでも、うまくやっていっています。そして、私が研究しているの言語は、オーストロネシア語族に属しますどんな言葉?それは、次回です

Do you know how many languages are spoken in the world? And how many in PNG? There are over 800 languages spoken in Papua New Guinea out of about 6900 languages in the world The languages in PNG have a LONG history. The first group settled down in PNG around 50,000 years agoTheir languages are called Papuan languages (or non-Austronesian languages), and the majority of the current languages spoken in PNG are Papuan languages. Much later, another group came to PNG from Taiwan through Philippines, Malaysia and Indonesia around 1,400 BC. Their languages are called Austronesian languages. Some of them settled down in PNG, while some went to other parts of Melanesia, Micronesia and Polynesiasuch an amazing voyage skill

Papuan and Austronesian languages are totally different, and they have different routes, but yet people get along with each other The language which I have been working on belongs to the Austronesian language family. How does it sound like? That will be next time

png1.png Papuan tribe

png5.png
Austronesian tribe

IMG_0053.jpg
Austronesian tribe and me










| HOME |


 HOME